メキシコ市の素顔(NIC NEWS 7月号より)

2012年08月03日

メキシコ市の素顔


名古屋メキシコ協会 事務局長 各務 信宏

 名古屋とメキシコ両市の姉妹都市提携のためメキシコへ来られた本山政雄名古屋市長(当時)一行の式典会場飾り付けをしてからはや35年。年々メキシコは激しく変化していく反面、伝統を守り変化の嵐に耐える姿を見せています。かつての中南米の優等生(政治的意味において)、そして今BRICsに続くネクストイレブンの一国として世界の注目を集めているメキシコ。その一端をご紹介します。

 メキシコ市は標高2,200メートル (富士山5合目相当)に位置し1,900万人を超える人口を飲み込む巨大都市です。街中にいるとその標高を忘れてしまうくらい活動的な都市です。
 テスココ湖上に築かれたアステカ帝国の首都ティノチティトランの上に建つ現代の首都は、その湖を埋め立てて作られました。そのため地盤が弱く南北に町を貫いていた美しい大通りは、次第に上下にうねってしまいました。地面を掘れば必ず遺跡にぶつかり、地下鉄の駅ではそれらを見ることができます。
 町の中心部の作りは首都から村まで同じです。ソカロと呼ばれる広場に面して政庁(大統領府や村役場)と、カテドラル(国や村の守護神を祭る教会)があります。地方のソカロでは、未婚の男女がそれぞれ反対方向(対面しながら、一周すればまた出会う)に散歩します。周りのベンチに座った母親たちは、さりげなく娘たちの挙動を見守ります。今ではほとんど見ることがなくなってしまった男女出会いの風景です。そういえば、商店など昼過ぎから夕方までシャッターを下ろし一時的にゴーストタウン化してしまうシエスタ(昼寝)の習慣も都会では見なくなりました。24時間営業の店ができ、ビジネス街では昼食時間の1時を過ぎても行き交う背広姿の人々が絶えることはありません。でも昼食はたっぷり一時間以上かけて食べ、夕食は軽食程度で済ませる高地に合った食習慣は健在です。不変なのは、夜も明けきらぬ内から出勤する人々の姿。仕事に対する感覚は日本とは随分違いますが、勤勉さは日本と同じです。読者の皆様には、ぜひ一度メキシコを旅され、その魅力を直に感じられることをお勧めします。


 テノチティトラン復元図

テノチティトラン復元図(国立人類博物館)

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