東山動物園とチャプルテペック動物園との姉妹動物園提携(NIC NEWS 3月号より)

2013年02月26日

今回は名古屋市東山動物園の茶谷(ちゃや)公一(こういち)さんに東山動物園とチャプルテペック動物園との姉妹動物園提携についてレポートしていただきます。

東山動物園とチャプルテペック動物園との姉妹動物園提携

名古屋市東山動物園
飼育第一係長 茶谷公一

 2012年8月8日、メキシコ市のチャプルテペック動物園と東山動物園との間で姉妹動物園提携が締結されました。これは名古屋市とメキシコ市との姉妹都市提携35周年を記念し、より一層の友好関係を結ぶものです。東山の姉妹動物園は、ロサンゼルス動物園(1969年)、シドニーのタロンガ動物園(1996年)に続く3園目となります。

 2010年に名古屋で開催された生物多様性国際会議(COP10)で、メキシコを代表して来日したメキシコ市動物園・野生生物統括部長ホセ・ベルナール・ストゥーペン氏が東山を訪れた際、姉妹動物園提携が話題に挙がったことがきっかけとなりました。具体的な取り組みとしては、野生動物の生息域内・域外保全や、繁殖に関する技術交流、動物の交換です。これまでにも、チャプルテペック動物園とはメガネグマとフンボルトペンギン等の動物交換が行われてきました。今回の動物交換は、チャプルテペック動物園からメキシコウサギが贈られ、また東山からは名古屋市郊外に生息する絶滅危惧種カスミサンショウウオと、ホンドタヌキ、アカカンガルーを贈ることとなりました。互いの地域の絶滅危惧種を交換することで「危険分散飼育」ができないかとの提案によるものです。

 メキシコウサギは、メキシコ市内に近い火山帯に生息する小型のウサギで、現地では「テポリンゴ」と呼ばれています。日本のアマミノクロウサギに近い種で、サカトンというイネ科の草をエサや棲みかに利用して暮らしています。メキシコ市周辺の開発が進んだためサカトンの草原が減少し、生息数は7,500頭程となってしまいました(絶滅危惧種)。飼育はとても難しく、繁殖に成功しているのは世界でもチャプルテペック動物園だけです。

 この春には導入できると思いますが、今、動物園では新しい展示獣舎の整備をすすめており、バックヤードではサカトンに近縁の草の栽培を始めています。日本の動物園で初めてのメキシコウサギ繁殖に成功したいと思っています。

0226メキシコウサギ
メキシコウサギ

0226サンショウウオ
カスミサンショウウオ






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