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歴史ある美しい街~トリノ (NIC NEWS 4・5月号より)

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今年、名古屋市との姉妹都市提携10周年をむかえたトリノ市。今回は町なみについてご紹介します。
トリノはローマ時代に起源をもつ街ですが、現在のトリノの姿は、サヴォイア家がフランスからトリノへ移ってきてから整えられました。サヴォイア家は、ローマ建築が多かったトリノに、豪華な装飾のバロック様式の建物を建設しました。そのため、トリノの町なみは、どこかフランスに似た雰囲気を感じさせます。

王宮

マダマ宮殿

トリノの街は、世界遺産に登録された王宮・マダマ宮殿を中心として碁盤の目のように広がっています。地図で見ると名古屋城~栄の城下町構造とよく似ていますが、名古屋のような広い道路はなく、歩道も車道も石造りのところが多いです。
街のあちこちに、偉人や英雄の名をつけた大小さまざまな広場があり、コーヒーの大好きなイタリア人のため、カフェがいたるところにあります。一番人気はエスプレッソ。お砂糖をたっぷり入れて甘くして飲むのがイタリア流です。
街じゅうに張り巡らされたポルチコ(アーチ状のアーケード)は全長16kmもあり、ヨーロッパで最長です。これはサヴォイア家の貴族が雨に濡れずに歩けるようにするために建設されたそうです。贅沢さのスケールがちがいますね!
トリノは、世界遺産に登録された宮殿やエジプト博物館、オペラ劇場などが歩いていける範囲にたくさん集まっているので、観光にはとても便利です。
また、郊外には、17世紀にサヴォイア家の狩猟場として建てられたヴェナリア宮殿があります。高さ15m、全長73mの真っ白な大回廊の美しさには息をのむばかり。必見です。
トリノは、5月から万博が始まるミラノから電車で1時間です。魅力あふれるトリノを訪問してみませんか?

ヴェナリア宮殿