メキシコ市
- 概要
- 名古屋市との交流
- イメージギャラリー
メキシコ市概要
メキシコ市は、メキシコの首都で、地理的にも中央部に位置し、メキシコの政治・経済・文化の中心地です。14世紀から16世紀に栄えたアステカ帝国の首都テノチティトランの跡地に建設され、スペイン植民地文化の影響を受けながら独自の文化を形成しています。都市名は、アステカの守護神「メヒクトリ」に由来します。市内の主要道路には街路樹が多く、各所に記念碑が設置され近代的なビルと美しい調和をみせています。
テオティワカン遺跡
市長 | マルティ・バトレス 2023年(令和5年)6月就任 |
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提携年月日 | 1978年(昭和53年)2月16日 |
人口 | 約921万人 |
面積 | 約1,595km2 |
日本との時差 | -15時間(夏時間では-14時間) |
提携の経緯
ロサンゼルス市を訪問した名古屋日墨協会が、訪問先のロサンゼルス名古屋姉妹都市委員会より「メキシコ市とロサンゼルス市が姉妹都市であることから名古屋市とメキシコ市も姉妹都市提携を結んでは」との提案を受けました。名古屋日墨協会一行はその後、メキシコ市に向かい、名古屋市との姉妹都市提携を提案したところ、経済発展の目覚ましい日本に関心を寄せていた当時のオクタヴィオ市長から積極的に検討する旨の回答をもらい、名古屋市長へその意向を伝えました。その後、両市間の協議が重ねられ提携へと至りました。
メキシコ市役所
地理
メキシコ市は、メキシコの首都で、標高2240mの中央高原地帯に位置しています。メキシコ市はアステカの時代にはテスココと呼ばれる湖の上に浮かぶ都市でしたが、スペインが植民地にした後、この湖を埋め立てたため、現在のような盆地になっています。
歴史
メキシコ市を中心とした中央高原地帯で、紀元前から高度な文化が育まれてきました。巨大な都市を築いたテオティワカン文明が7世紀に崩壊した後、1325年、遊牧民族のアステカ族がテノチティトランという都を建設し、その後この地域一体を支配する大帝国を築いて繁栄しました。
1519年にエルナン・コルテス率いるスペイン軍が侵入し、1521年8月、首都テノチティトランは、スペイン軍によって制圧されました。コルテスはアステカの建築物を破壊し、その石材を使ってテノチティトランの上に新しい都市を築きました。それが現在のメキシコ市です。
アステカ帝国の神殿跡 テンプロ・マヨール
教育
メキシコの教育課程では小学校6年、中学校3年が義務教育とされています。その後は高等学校へ進む者と中等職業訓練コースに進む者に分かれます。メキシコ市にある高等教育機関としては、フアン・オゴルマンによる世界最大規模の壁画で有名なメキシコ国立自治大学があります。
メキシコ国立自治大学中央図書館
文化・観光
市内で最も代表的な観光スポットは、メキシコ市の中央広場ソカロの北側に建つメトロポリタン・カテドラル、東側に建つ国立宮殿です。メキシコでは、1920年代にメキシコ・ルネサンスと呼ばれる壁画芸術が開花し、国立宮殿などの公共建築の壁面にメキシコの歴史、革命をテーマにした巨大な絵を見ることができます。
世界でも有数の規模と内容を誇る国立人類学博物館では、テオティワカン、マヤ、アステカなどの遺跡から発掘品を選りすぐって展示しています。メキシコ市郊外には、紀元前2世紀頃建造されたテオティワカン遺跡があります。メキシコ民族音楽としては、ソンブレロを被り、チャーロ(カウボーイ)衣装に身を包んだ10人ほどの楽団員が演奏するマリアッチが有名です。
メトロポリタン・カテドラル
国立宮殿
国立宮殿内の壁画
国立人類学博物館内の様子
太陽の石 アステカの暦
マリアッチ
スポーツ
メキシコで絶大な人気を誇っているスポーツはサッカーです。メキシコ市にはアトランテ、アメリカ、クルス・アルス、UNAMの4つのチームが本拠地を置き、メキシカン・リーグに所属しています。その他にはスペインの影響を受けた闘牛や、メキシコ式プロレス、ルチャリブレが有名です。ルチャリブレは善玉レスラーが悪玉レスラーに最後は必ず勝利するという勧善懲悪の筋書きで庶民に娯楽として定着しています。
アステカ・スタジアム
交通
メキシコ市内は市バス、地下鉄など公共交通が充実しています。メトロと呼ばれる地下鉄は、メキシコ市内に縦横に路線が引かれてあり、空港、バスターミナル、主要観光地などへ行くことができます。早朝から深夜まで営業しているタクシーも市民の足として活躍しています。
街並み
メキシコ市の姉妹都市 21都市
- 名古屋(日本)
- ロサンゼルス(アメリカ)
- サンサルバドル(エルサルバドル)
- マドリード(スペイン)
- クスコ(ペルー)
- シカゴ(アメリカ)
- ソウル(韓国)
- ベルリン(ドイツ)
- ハバナ(キューバ)
- キエフ(ウクライナ)
- キト(エクアドル)
- サンペドロスラ(ホンジュラス)
- テグシガルパ(ホンジュラス)
- バルセロナ(スペイン)
- パリ(フランス)
- サンノゼ(コスタリカ)
- ワロン地域(ベルギー)
- ブエノスアイレス(アルゼンチン)
- 北京(中国)
- カディス(スペイン)
- イスタンブール(トルコ)
出典:メキシコ政府観光局パンフレット
メキシコ市グローバルシティ
名古屋まつりへの参加
メキシコ市親善使節団は、毎年10月に開催される名古屋まつりに合わせて来名し、シスターシティ・フェスティバルや姉妹友好都市親善使節団歓迎レセプション、名古屋まつりパレードに参加し、メキシコ市と名古屋市との交流を深めています。
姉妹友好都市親善使節団歓迎レセプション
名古屋まつりパレード
日本メキシコ学院
日本メキシコ学院との交流は、1997年のメキシコ市との姉妹都市提携20周年の年に、同学院から日本文化交流旅行団を名古屋市に受け入れたときから始まりました。メキシコ在留邦人や日系人子弟の教育機関にとどまらず、広くメキシコ人子弟をも含めて日本・メキシコ両コースを併存する同学院は、ほぼ毎年日本文化交流旅行団を名古屋市へ派遣しており、市民との交流を深めています。
日本メキシコ学院
授業風景
歓迎交流会
名古屋城を見学する生徒たち
ナゴヤ中学
1980年(昭和55年)8月に名古屋市とメキシコ市の友好を記念して命名された公立中学で、名古屋市とメキシコ市の友好の象徴の一つとして、名古屋市から多くの訪問団がナゴヤ中学を訪問しています。校内では、「音楽室」「図書館」等が漢字で記されているほか、授業で姉妹都市の名古屋市を紹介するなど、ナゴヤ中学の名にふさわしい教育も行われております。
ナゴヤ中学
生徒による歓迎のパフォーマンス
東山動物園とチャプルテペック動物園との姉妹動物園交流
チャプルテペック動物園は、メキシコ市が運営している3つの動物園のうち最大のもので、1923年に開園しました。東山動物園とチャプルテペック動物園は、名古屋市とメキシコ市が姉妹都市提携して以来、動物交換を行うなど動物園同士の交流を深めてきました。そして2012年に、名古屋市とメキシコ市の姉妹都市提携35周年を記念し、両動物園は姉妹動物園提携を結びました。また、姉妹都市提携35周年及び姉妹動物園提携を記念し、名古屋市からメキシコ市に「ナゴヤガーデン」と名付けられた日本庭園(枯山水庭園)が寄贈され、チャプルテペック動物園内に設置されました。
フンボルトペンギンに餌をやる飼育員
ナゴヤガーデン
メキシコ市の上下水道に関する技術協力
名古屋市上下水道局は、平成17年(2005年)からJICA(独立行政法人国際協力機構)草の根技術協力事業を通じてメキシコ市への技術協力を行っています。これまで、水道の水質管理、下水道事業改善、下水処理改善、上下水道震災対策強化と、上水と下水両面における技術協力を実施してきました。これらの技術協力を通じて絆を深め、令和4年度には両市の上下水道局間で互いに技術力を向上させるための覚書を締結しています。
メキシコ市の職員に指導する専門家(左端)
覚書締結を記念した植樹
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チャプルテペック公園(Bosque de Chapultepec)
緑豊かなチャプルテペック公園には、国立人類学博物館や城、動物園、美術館など見どころがたくさんあります。
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メトロポリタン・カテドラル(Catedral Metropolitana)
ソカロ北側にあるメキシコにあるすべてのカトリック教会を統括する教会です。
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独立記念塔(Monumento a la Independencia)
1910年、独立100年を記念して造られた塔です。レフォルマ通りのロータリーに建っています。
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革命記念塔(Monumento a la Revolucion)
革命広場に建つアーチ型のドームです。建物の上部にはレフォルマ運動の英雄たちの彫刻が施されています。
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国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropologia)
世界で有数の規模と内容を誇る博物館で、テオティワカン、マヤ、アステカの遺跡からの貴重な発掘品などが展示されています。
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ベジャス・アルテス宮殿(Palacio de Bellas Artes)
アールデコ調で彩られた劇場で、クラシックのコンサートやオペラ、メキシコ伝統舞踊などの公演が行われています。
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国立宮殿(Palacio Nacional)
メキシコ独立の舞台となった歴史的な宮殿です。
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レフォルマ通り(Paseo de la Reforma)
市内の北東から南西に延びる近代的なビルが立ち並ぶ通りです。交差点やロータリーには歴史的なモニュメントがあります。
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テンプロ・マヨール(Templo Mayor)
アステカの都テノチティトランの遺跡です。現在は一般公開されています。
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テオティワカン遺跡(Teotihuacan)
メキシコ市北の郊外にある紀元前2世紀頃建造された巨大な都市の遺跡です。
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ラテンアメリカ・タワー(Torre Latinoamericano)
1950年代に建てられた42階建てのビルです。
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ソチミルコ(Xochimilco)
メキシコ市南の郊外にある自然公園で、遊覧船が行き交う水路があります。これはメキシコ市がかつて湖だった面影を残しています。
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ソカロ(Zocalo)
メキシコ市の中央広場で、周囲には市内の主な観光ポイント集結しています。