南京市
- 概要
- 名古屋市との交流
- イメージギャラリー
南京市概要
南京市は江蘇省の省都で、長江下流の南部に位置する江南の政治・経済の中心地です。都市の歴史は約2400年前の戦国時代中期に始まり、呉や明など10の王朝の都が置かれてきました。明の永楽帝が北京に都を移したため、「南の都」として南京と呼ばれるようになりました。長い歴史を持つ南京市は古代から現代までの様々な歴史遺産があり、中国国内では観光地として有名です。
夫子廟
市長 | 陳之常 2023年(令和5年)1月就任 |
---|---|
提携年月日 | 1978年(昭和53年)12月21日 |
人口 | 約945万人 |
面積 | 約6,587km2 |
日本との時差 | -1時間 |
提携の経緯
1972年の日中国交正常化や1978年の日中平和友好条約調印などを受け、友好都市提携の機運が高まる中、1978年10月に名古屋市は市長を団長とする名古屋市民の翼友好訪中団を北京に派遣しました。同団が北京滞在中に中国政府から南京市を名古屋市の友好都市としたい旨の提案を受けたことから、両市による協議を重ね、同年12月友好都市提携に至りました。
地理
南京市は、中国の物産豊かな長江下流平野にあり、長江の両岸にまたがり、市内は山と水、城壁と樹林に囲まれ、北部の雄大さと南部の美しさを兼ね備えています。南京市の東に紫金山があり、西に石頭城があり、長江の支流である秦淮河が市内を流れています。
歴史
南京市の歴史は古く、2500年前の春秋時代にさかのぼります。紀元前472年に越の王、勾践が呉を滅ぼした後、現在の中華門の南西地点に城を築いたのが、この街の起源となりました。3世紀に入ると、三国志で知られる呉の孫権が再び都を置きました。以後、東晋、南朝の宋、斉、梁、陳(以上を六朝と称する)及び南唐、明、太平天国、中華民国の10の王朝と政権の都として栄えてきました。
北京、西安、洛陽と並び「中国四大古都」の一つに数えられるこの街で、最も印象的なのが、街を取り囲む城壁です。14世紀江南を統一した朱元璋はこの地で明朝を興し、1368年初代皇帝、洪武帝に即位しました。朱元璋は幕僚からの「高い壁を築いた方が良い」という提案を受け、城壁の工事に着工、21年の歳月をかけ、1386年に街を取り囲む城壁が完成しました。城壁の全長は35.276kmに及び、今もその3分の2以上が街の中に残っています。
城壁と玄武湖
城壁
教育
中国では小学校には6歳で入学します。小学校は6年間、中学校も6年間です。ただし、中学校は初級中学(3年)と高級中学(3年)に分かれており、初級中学は日本の中学校、高級中学は日本の高等学校に相当します。手に職をつけるため初級中学を卒業後に技術学校へ進学する学生もいます。
南京市にある高等教育機関としては、南京大学、東南大学などがあります。
南京大学
文化・観光
2500年の歴史を誇る南京市は古代から現代までの様々な歴史遺産があり、中国国内でも観光地として有名です。代表的なものには、中国革命の父として今も尊敬を集めている孫文の陵墓である中山陵、明の建国者・朱元璋(洪武帝)の陵墓である明孝陵、中国を代表する巨大鉄橋の長江大橋などがあります。また南京市は「緑の都」として知られており、緑化率は街全体の40%以上を占め、国内の都市の中でトップに立っています。
中山陵
明孝陵
長江大橋
「緑の都」南京市
スポーツ
南京市ではバスケットボール、サッカー、ゴルフ、卓球などのスポーツが盛んに行われています。特にバスケットボールは人気があり、男子プロバスケットボールチームの本拠地が置かれています。
ユースオリンピック額
オリンピックセンター
交通
南京市は長江下流の両岸に位置し、長江下流の重要な交通中枢都市であり、中国南北交通の重要な通路です。市民の足として主に使われているのは市バスです。また、市内中心部には南北に鉄道が走っています。南京市は海に面していませんが、長江に面する中国内地河川最大の港があります。長江の川幅は広く、水深も深いため、大型船舶が航行できます。
高速道路
南京市の友好都市 23都市
- 名古屋(日本)
- セントルイス(アメリカ)
- フィレンツェ(イタリア)
- エイトホーベン(オランダ)
- ライプチヒ(ドイツ)
- メヒカリ(メキシコ)
- リマソル(キプロス)
- 大田広域(韓国)
- ロンドン(イギリス)
- パース(オーストラリア)
- ブルームフォンテーン(南アフリカ)
- バランキヤ(コロンビア)
- マラッカ(マレーシア)
- バンダルスリブガワン(ブルネイ・ダルサラーム)
- コンセプシオン(チリ)
- ビエンホア(ベトナム)
- シーラーズ市(イラン)
- スマラン市(インドネシア)
- アッコ市(イスラエル)
- シェムリアップ州(カンボジア)
- カトマンズ(ネパール)
出典:南京市公式ウェブサイト
南京統計年鑑
中華人民共和国国家観光局 江南水郷マニュアル、中国南京観光図
中国江蘇省旅遊局江蘇省オフィシャルガイドブック 江蘇省そぞろ歩き
名古屋まつりへの参加
南京市友好団は、毎年、10月に開催される名古屋まつりに合わせて来名し、シスターシティ・フェスティバルや姉妹友好都市親善使節団歓迎レセプション、名古屋まつりパレードに参加し、南京市と名古屋市との交流を深めています
姉妹友好都市親善使節団歓迎レセプション
名古屋まつりパレード
ジュニアスポーツ交流
名古屋市と南京市は、1984年から中学生を中心とした代表団を毎年交互にお互いの都市へ派遣するジュニアスポーツ交流を実施しています。これまでバスケットボール、サッカー、卓球、バドミントンなど多くの種目の交歓試合を通じて、競技力の向上とお互いの文化への理解を深めてきました。
南京市での卓球の交流試合の様子
大学間交流
名古屋市立大学大学院医学研究科・薬学研究科は、2002年11月に南京医科大学と学術交流協定を結び、2009年には教授2人を受け入れました。70年以上の歴史を持つ南京医科大学は、4万人以上の医学の専門家や学者を輩出しています。
名古屋市鶴舞中央図書館と南京市金陵図書館との図書交換
南京市金陵図書館は南京市の中心部にある蔵書数105万冊の公共図書館です。金陵図書館と鶴舞中央図書館は1989年に図書の交換をはじめました。南京市の金陵図書館から贈られた図書は、鶴舞中央図書館2階の「南京市金陵図書館交換資料コーナー」に置かれています。
金陵図書館
金陵図書館内
鶴舞図書館内金陵図書館資料コーナー
鶴舞中央図書館内
関連リンク
-
長江二橋(changjiangerqiao)
南京長江大橋の下流に位置する橋です。岸には、二橋公園が整備されています。
-
東水関(dongshuiguan)
通済門外の龍蟠中路の西側にあり、秦淮河が南京城に入る際に通った関です。朱元璋が南京に都を定めてから建て直しました。
-
湖南路獅子橋(funanlu, shiziqiao)
鼓楼と玄武湖との間に位置する湖南路は、繁華街となっており、レストランが立ち並んでいます。
-
夫子廟(fuzimiao)
秦淮河の北岸にある古代の思想家孔子を祭った廟です。1034年に創建され、孔夫子という孔子の尊称にちなんで、夫子廟という名がつけられました。南京市有数の歓楽街でもあり夜遅くまで賑わっています。
-
鼓楼(gulou)
南京市鼓楼区の中心に位置しており、玄武湖までの道のりは、繁華街となっています。
-
鶏鳴寺(jimingsi)
527年に建てられた寺で、明代の初め頃、朱元璋の命令で再建されました。南京の鶏籠山にあります。
-
梄霞寺(qixiasi)
南京城の北東の梄霞山の上に建つ寺です。深い山の中の樹林が密生した美しい場所にあります。
-
台城(taicheng)
玄武湖の南岸に位置する城です。城の全長は約253m、高さ約20mです。
-
玄武湖(xuanwuhu)
玄武湖公園にある湖です。南京駅のすぐ目の前に広がっています。
-
玄武湖公園(xuanwuhu gongyuan)
南京城の北東にある南京市最大の公園です。山、水、城、林が融け合った人文景観と自然景観が形成され、「金陵の真珠」とたたえられています。
-
閲江楼(yuejianglou)
2001年に獅子山の頂上に建てられた高さ52m、7層の楼閣です。明朝の風格を再現した鮮やかな色彩が印象的で、最上階からは中国最大の長江大橋と、雄大な長江の流れを眼下に望むことができます。
-
中山陵(zhongshanling)
中国革命の父と呼ばれ、民主主義を唱えた孫文が眠る陵墓です。市中心部の東、紫金山の麓に位置し、約8万m2に及ぶ敷地には緑豊かな木々が生い茂り、参道が続いています。
-
紫峰タワー(南京グリーンランド金融センター)(zifeng daxia)
高さ450m、89階建てのオフィス、ホテル、商業施設などが入居する超高層ビルです。2010年12月開業し、中国第2位の高さを誇ります。
出典:中華人民共和国国家観光局 江南水郷マニュアル、中国南京観光図
中国江蘇省旅遊局江蘇省オフィシャルガイドブック 江蘇省そぞろ歩き