シドニー市
- 概要
- 名古屋市との交流
- イメージギャラリー
シドニー市概要
シドニー市は、オーストラリア大陸の南東部に位置するニュー・サウス・ウェールズ州の州都で、オーストラリアの経済・交通・流通・文化の中心地です。シドニー市はオペラハウスやハーバーブリッジで有名なポートジャクソン湾(シドニー湾)の南に広がっています。シドニーは英国のオーストラリア移民団が歴史的な第一歩をしるした建国の地といわれています。
外洋客船が行き交うシドニー港
市長 | クローバー・ムーア 2004年(平成16年)3月就任 |
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提携年月日 | 1980年(昭和55年)9月16日 |
人口 | 約22万人 |
面積 | 約26km2 |
日本との時差 | +1時間(夏時間では+2時間) |
提携の経緯
1978年に発足した名古屋日豪協会とニュー・サウス・ウェールズ豪日協会の間で、両市の提携の話題などがあがるなか、1979年、在シドニー日本国総領事から「シドニー市長が名古屋市との姉妹都市提携早期実現を歓迎している」旨の連絡があり、シドニー市と協議を重ね提携に至りました。
シドニー市役所
地理
シドニー市は、オーストラリア大陸南東部のニュー・サウス・ウェールズ州に位置しています。一般に単にシドニーというと、シドニー大都市圏(オーストラリア統計局によるシドニー統計区)のことを指し、人口は約440万人、面積は約12,428km2にも及びます。名古屋市の姉妹都市であるシドニー市は、その中の人口約18万人、面積約26km2に過ぎませんが、オペラハウスやハーバーブリッジで有名なポートジャクソン湾(シドニー湾)の南側に位置し、オフィスや商業施設、官庁が集積しています。
歴史
1788年にイギリスの流刑植民地であるニュー・サウス・ウェールズの初代総督アーサー・フィリップがポートジャクソン湾(シドニー湾)に上陸し、当時の英国内務大臣シドニー卿にちなみ、この入り江をシドニー・コーヴと命名しました。この後しばらくは軍事独裁政治となり混乱が続きましたが、1809年に大改革が行われ本格的な街づくりが始められました。そして1842年、シドニーでは市制が施行され、オーストラリアで最初の市となりました。
シドニー港
教育
オーストラリアの義務教育期間は6歳から16歳までです。小学校は6年ですが、中学と高校の区分はありません。6年間の中等教育は4年目で義務教育課程修了証が渡され、残り2年間の後期課程へ進まず就職する学生もいます。高等教育機関には大学とTAFEと呼ばれる公立職業専門学校があり、学生は目指すものに応じて進学します。
文化・観光
シドニーは美しい港を持ち、温暖な気候に恵まれた世界でも有数の観光都市です。シドニー市のシンボルといえば、ハーバーブリッジとオペラハウスです。オペラハウスでは、演劇、ダンス、バレエ、各種音楽コンサートが数多く行われています。
ハーバーブリッジ
オペラハウス
市内のロックス地区には、イギリス植民地時代の面影を残す様々な建物が保存、再現され、歴史的な雰囲気が漂っています。
文化面においては、住人の半数が外国出身という多民族の街であり、人口の30%以上が英語以外の言語を話します。多文化主義が浸透しており、先住民のアボリジニの芸術も高く評価されています。
ロックス地区
アボリジニの絵画
スポーツ
シドニーでは、ラグビー、クリケット、ゴルフ、テニスや、マリンスポーツのヨット、サーフィン、スキューバ・ダイビングなど、様々なスポーツが盛んに行われています。また、2000年に開催されたシドニーオリンピックのメイン会場は、現在オリンピック・パークとしてスポーツ大会やイベントに活用されています。
海辺
ビーチ
交通
シドニー市内では、バスが網の目状に走っているほか、2階建て車両の電車が走る鉄道、ライト・レールと呼ばれる路面電車、市内とシドニー湾の対岸を結ぶフェリーの他、2019年にはシドニーメトロと呼ばれる国内初の全自動運転地下鉄が開通し、市民や観光客にとって交通の便がますます向上しています。
ライト・レール
シドニーフェリー
シドニー市の姉妹都市 6都市
- 名古屋(日本)
- サンフランシスコ(アメリカ)
- ウェリントン(ニュージーランド)
- ポーツマス(イギリス)
- 広州(中国)
- フィレンツェ(イタリア)
出典:シドニー市公式ウェブサイト
シドニー名古屋姉妹都市委員会
シドニー名古屋姉妹都市委員会は、両市の文化、教育、スポーツなど幅広い分野の交流事業を実施するため、1980年11月に発足しました。この委員会はシドニー市長が任命するボランティアの委員で運営されており、両市の交流におけるシドニー市側の窓口として重要な役割を担っています。
名古屋まつりへの参加
シドニーからの市民団は、毎年10月に開催される名古屋まつりに合わせて来名し、シスターシティ・フェスティバルや姉妹友好都市親善使節団歓迎レセプション、名古屋まつりパレードに参加し、シドニーと名古屋との交流を深めています。
姉妹友好都市親善使節団歓迎レセプション
名古屋まつりパレード
名古屋市立高校生の海外派遣事業
名古屋市立高校の高校生20名程度が、毎年夏に名古屋市教育委員会の事業でシドニーに派遣されています。高校生は滞在中、ホームスティや現地の高校への体験入学など貴重な体験をしています。
大学間交流
名古屋市立大学とニューサウスウェールズ大学は、平成19年(2007年)1月に大学間交流協定を締結して以来、学術・人的交流や教育・研究交流を中心に相互の学生派遣等を行っています。
東山動物園とタロンガ動物園との姉妹動物園交流
タロンガ動物園は、シドニー郊外のモスマン市にあるニュー・サウス・ウェールズ州立動物園で、1916年に開園しました。東山動物園とタロンガ動物園は、名古屋市とシドニー市の姉妹都市提携を機に交流を深め、1984年にはタロンガ動物園から東山動物園へ日本で初めてとなるコアラが贈られました。そして1996年に両動物園は、姉妹動物園提携を結びました。タロンガ動物園からは、2014年に贈られたコアラのティリーを含め、現在までに計15頭のコアラが東山動物園に贈られています。
タロンガ動物園
コアラのティリー
名古屋シティマラソンとシドニーランニングフェスティバルとの姉妹マラソン交流
2012年8月、名古屋シティマラソンとシドニーランニングフェスティバルは姉妹マラソン提携を結びました。シドニーランニングフェスティバルは毎年9月に開催される南半球最大のマラソン大会です。提携以後、名古屋のランナーとシドニーのランナーを毎年相互に派遣しています。
姉妹マラソン提携調印式
名古屋シティマラソン2014に出走し優勝したスコット・ウェストコット選手 第2位の川内優輝選手と一緒に
名古屋市鶴舞中央図書館とシドニー市カスタムハウス図書館との図書交換
1980年に名古屋市とオーストラリアのシドニー市が姉妹都市の提携を結んでから2025年で45周年を迎えます。
それに先立ち、2023年12月に名古屋市鶴舞中央図書館とシドニー市カスタムハウス図書館との間で「知識交換」として図書交換を開始する覚書が締結されました。
カスタムハウス図書館から贈られた図書は、鶴舞中央図書館に置かれています。
関連リンク
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シドニー港上空より(Aerial View of Sydney Ports)
シドニー港は、シドニー市のシンボルであるハーバーブリッジとオペラハウスがある美しい港です。
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ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(Art Gallery of N.S.W.)
新館と旧館があり、世界中から集められた芸術品が時代、ジャンル別に展示されています。先住民族アボリジニの芸術作品も充実しています。
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ブルーマウンテンズ国立公園(Blue Mountains National Park)
シドニーの西約70kmに位置する国立公園で、世界遺産に登録されています。海抜約1000mの山脈に、いくつもの滝や渓谷があり、シドニーの避暑地として知られています。
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ダーリング・ハーバー(Darling Harbour)
シドニー市の西側にあるエリアで、巨大なショッピングセンターや博物館、水族館、カジノ、ホテルなどが点在している一大観光スポットです。
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ハーバーブリッジ(Harbour Bridge)
1932年に完成したシドニーのシンボル的とも言える橋です。全長は1149mです。
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ハイドパーク(Hyde Park)
シドニーの中心部にある楕円の形をした広大な公園です。ビジネスエリアのオアシスで、読書や昼寝を楽しむ人も多いです。
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現代美術館(Museum of Contemporary Art)
斬新な現代アートが展示されています。
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オペラハウス(Opera House)
オペラシアターのほか4つの劇場、レセプションホール、レストラン、バー、図書館、アートギャラリーなどが入った巨大な芸術総合施設です。2007年、「人類の創造的才能を表現する傑作」として世界文化遺産へ登録されました。
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クィーンビクトリア・ビルディング(Queen Victoria Building)
1898年建造のステンドグラスやらせん階段、ドーム型の吹き抜け天井など豪華な建物です。オーストラリアの人気ショップが集結したショッピングセンターです。
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セントメリー大聖堂(St. Mary’s Cathedral)
ハイドパークとドメインに挟まれた一画に堂々と構えるカトリックの大聖堂で、南半球最大のゴシック建築です。
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シドニー・ルナパーク(Sydney Luna Park)
ノスタルジックな雰囲気が特徴の遊園地です。ハーバーブリッジ北側にあります。
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シドニー天文台(Sydney Observatory)
1858年建造のオーストラリア最古の天文台です。南半球の天文学のために貢献してきましたが、大気汚染等の都市開発により観測が困難になったため、1982年から天文学博物館として公開されるようになりました。
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シドニータワー(Sydney Tower)
地上250mの展望台からはシドニー湾の海岸線や晴れればブルーマウンテンズまで一望することができます。